宇宙シロクマ

Tuscan Blue's blog

舞台 刀剣乱舞 悲伝 結いの目の不如帰 日本青年館 7月20日(金)ソワレ 刀ステ感想


🍉追記🍉

たくさん星をいただいたのに、更新したらなぜか全部消えてしまいました😢なぜかしら…?

星をくださったみなさん、どうもありがとうございましたʕ•ᴥ•ʔ💦

 

🍉 🍉 🍉

 

日本青年館千穐楽、おめでとうございます

ʕ ❛ᴥ❛ʔฅ🎉🌙

 

 

京都と北九州公演を経て、さらに大きくなって帰ってきた刀ステを見てきました。

 

日本青年館、2日目のソワレです。

 

前回のレポはこちらです。

 

 

 

この一か月半、どきどきしながらお待ちしていましたʕ^ᴥ^ʔฅ

 

ひと月も地方公演をして帰ってきたら必ず変化があるものなのですが……

 

期待以上でした!

 

作品として全体的にブラッシュアップしていて、すごくよかったです。

 

さまざまな困難を、ひとつひとつ乗り越えてきた成果なのではないかと思います。

 

キャストとスタッフ、カンパニー全体の「絆」が、2階席にいるわたしのところまでまっすぐ伝わってきました。

 

🌙 🌙 🌙

 

物語については前回のレポにたくさん書いたので、今回は演技について少し書こうと思います。

 

わたしは物事をいろんな角度から見て、いろんな可能性を考えてしまいがちなので、考察のようなものは延々と書いていられます。

 

でも、ほんとうは、「演技」について思いをめぐらせるのが好きなのです。

 

初見では、演技よりも物語の謎のほうが前面にでていたので、レポも考察ばかりになってしまいました。

 

今回は、演技が強く印象にのこったので、とてもうれしいです。

 

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ここから先はネタバレを含みます

 

🌙  目 次  🌙

 

 

 

心にのこる演技

 

大包平加藤将さん)

 

裏切った三日月に対して、大包平が、「何か事情があるなら言ってくれ、俺から主にお許しいただけるよう頼んでやる!(大意)」と叫んだとき、一瞬、心がふるえました。

 

天下五剣である三日月にライバル心をむき出しにして、ツンツンツンツンしていた大包平が、「三日月を救いたい」という本音をあふれさせた瞬間です。 

 

三日月を救いたいと同時に、自分も救われたかったのではないでしょうか。

 

心の底では尊敬している三日月が本丸を裏切るなんて、到底、信じがたく、彼の価値観が崩壊するようなできごとだからです。

 

きっとなにか深い事情があるはずだと、思いたかったのでしょう……

 

大包平は、不器用で素直になれない性格だけれども、本当はいい奴なのだということが伝わります。

 

明治座では特に印象にのこらなかったシーンなので、加藤将さんの演技が良くなったのだと思います。

 

 

歌仙兼定和田琢磨さん)

 

 

京都の千穐楽で、歌仙が素敵な和歌を詠んだと知って感動しました。

 

そういうことする人、大好きなのです

ʕ^ᴥ^ʔฅ  

 

 

 

 

ネタバレになってしまうためツイートには掛詞などをぜんぶ書けなかったので、ここに書いておきますね。(誤字もあるので💦)

 

 

返歌

 

 

あいの風  散らす心を  いかにせん

 

くちなしの香の  めぐる三日月

 

 

 

 

東の風が吹き、刀剣男士たちは「愛」を残して西へ去ってしまった

 

乱された心をどうすればいいのだろう……?

 

くちなしの花のように白くて美しい三日月は、何も言わずに微笑むだけ……

 

 

掛詞

 

クチナシ

「梅雨空とのことなので、梅雨どきに咲く白い花を、刀解で白くなってしまった三日月に見立てている」&「無口」

 

あいの風:

「東の風」&「カーテンコールのあいさつで、小烏丸たちから『愛』が提唱されたそうなので」

 

 

歌仙の君は、またお歌を詠んでくれるでしょうか……?

 

 

三日月宗近(鈴木拡樹さん)

 

 

「発声」

 

ものすごく良くなっていました……!

 

三日月は全体的にレベルアップして凄くなっていたのですが、わたしは舞台役者の声がとてもとても気になるほうなので、これが一番うれしい進化でした。

 

前回は、地声よりも低いある一定の音域にあてようとして、かすれてしまったような、少し聞きとりにくいところがありました。

 

調子が悪いのかな……と、少し心配になったほどです。

 

ところが今回は、その音域を完全に自分の声にされていました。

 

弱々しいセリフのときでも芯のある声で、2階席までしっかり届きました。

 

深みのある、いい声でした。

 

満足ʕ^ᴥ^ʔฅ

 

 

「制約」

後述します。

 

 

「首をふる三日月」

 

三日月は燭台切を斬るとき、静かに首を横にふりました。

 

それを見て、「天魔王の最期」を思い出しました。

 

捨之介が、天魔王を斬ることができなくて刀をおさめようとしたとき、天魔王は首をふります。(ふらない日もありました)

 

そしてすぐさま、その刀を素手でつかみ、みずからの腹を刺したのです。

 

 

「刀解」

 

刀解の影響がではじめたとき、明治座では、手の震えを止めようとしていたのが印象的でした。

 

青年館では、苦しくて前に倒れそうになる体を必死でささえようとしていました。

 

ところが、あんなにも苦しんでいるというのに、最初に刃を交わした瞬間、急にすっと背筋がのびて、まっすぐ立ったのです。

 

それは、刀の本能のように見えました。

 

哀しい本能でもありますね……

 

 

「笑み」

 

三日月VS刀剣男士たちの直前、

 

山姥切は「まだ三日月から何も聞いていない!」と言ってかばおうとするのですが、長谷部に「邪魔だ!」と突き飛ばされます。

 

そのとき、三日月はニヤリと笑ったのです。

 

「そうだ、かかってこい」という意味なのでしょうか。

 

円環をめぐりながら何度もくり返してきたシーン、同じセリフだったので、

 

「またこの時がきたか……」

 

という期待と諦念が入り混じった笑いでもあったのでしょうか……

 

 

 

「俺を、折るのではなかったのか!」

 

前回も、「心にのこる演技」の章に書きました(目次から飛べます)

 

 

三日月があまりに強いので、刀剣男士たちはひるんで手をだせなくなってしまいます。

 

そんな彼らを、三日月が叱咤激励するセリフです。

 

前回よりも激しくて、ぞくっとしました。

 

雷鳴がとどろくような声で、2階席までビリビリと伝わってきました。

 

 

 

「白い三日月」

 

三日月は刀解の影響で人の姿をたもつことが難しくなってしまい、「三日月宗近」の象徴である「色」を失い、真っ白な姿になってしまいます。

 

明治座では花道のすっぽんから登場しましたが、青年館では、舞台中央の奥からあらわれました。

 

白い三日月は病み衰えた体を引きずるようにして、苦しそうに、少しずつ前に進み出ます。

 

回転しながら大きく抜刀するさまが、すばらしく美しい。

 

刀のようでもあり、「まだ生きていたい」と必死でもがく人間のようでもあります。

 

刀解の苦痛、

人の姿をたもとうとする強い意志、

それらがあますところなく表現されていました。

 

 

「首をふる三日月 2」

 

山姥切との対決で、刃と刃がぶつかりあったとき、三日月は静かに首をふりました。

 

あれは、本気で刃をむけることができなくて逡巡する山姥切に、「そんなことではダメだ」と伝えているのでしょうか……

 

それとも、「この程度の腕では、まだ俺は倒せない」という意味なのでしょうか……

 

山姥切が三日月を折れないということは、三日月はまた、終わりなき円環をめぐらなくてはならないということです。

 

もう何度目になるのでしょう……

 

絶望したかもしれません。

 

ふたりとも表情は見えなかったのですが、三日月が首をふった一瞬で、さまざまな光景が浮かんで見えました。

 

一瞬の中に物語がある、すばらしい演技でした。

  

 

勝ち鬨の歌」

 

明治座では、三日月は少し口角を上げて微笑みをたたえていたのですが、青年館では、終始、真剣な表情をしていました。

 

口角も上げていません。

 

思いつめたような、きびしい眼差しだったことが心にのこっています。

 

 

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クチナシの花

 

 

「制約がある」

 

 

毎週、テレビ東京で放送されている刀ステのドキュメンタリーを見ています。

 

とても充実した内容の良質ドキュメンタリーです。

 

初回放送で、鈴木拡樹さんがこうおっしゃっていました。

 

 

「原作物で難しいのは、お客さんの中に、普通に見にくる舞台より、ヴィジョンがしっかりあるんですよね。こういうキャラクターで、こういう性格で、こういう言葉を言わなそうだ……そういうものが色々あるので、ほかのお芝居をするときよりも制約がある、っていうことを楽しめる役者だと、この2.5次元も楽しめるんじゃないかなって思いますね」

 

 

……含蓄のある言葉だと思います。

 

 

わたしは、明治座で三日月を見たとき、「この演技は拡樹さんのMAXではない」と思いました。

 

彼の実力はもっと凄いはずなので、これから公演回数をかさねていくにつれて、きっとどんどん上げていくのだろうと……。

 

青年館でふたたび三日月を見て思ったのは、

 

「これは、“制約がある中での” 拡樹さんのMAXなのかもしれない」

 

ということです。

 

 

たとえば、漫画になってもアニメになっても手作りの人形になっても、誰もがひとめでわかる「三日月宗近」の外見がありますよね。

 

三日月の象徴である、あの色、衣装、髪かたち。

 

媒体を変えても、絶対に変わらないものです。

 

刀ステの三日月も、当然、原作に準じた姿をしています。

 

鈴木さんは、常にその中にいて、そこから出すぎないように調整しているように見えました。

 

彼ひとりが出すぎてしまうと、周囲から浮いてしまうからでしょうか。

 

 

髑髏城のレポにも何度か書きましたが、鈴木さんは空気を読む能力がものすごく高いので、つねに周囲に配慮して、共演者にあわせるお芝居をします。

 

調和の役者なのです。

 

そのため、環境が良いと、とても自由で創造的な演技をするのですが、それほど良くないと、ちょっと窮屈そうな演技になってしまうのです。

 

(水を得た魚のように、生き生きと自由に演じているときの天魔王が、わたしのいちばん好きな天でした。どこまでもいけそうな凄い演技なのです)

 

天魔王を見ていたときは、彼は自覚的に、そう演じわけているのだと思っていました。

 

でも、三日月を見て、もしかすると、無意識のうちに周囲にあわせて演じている部分もあるのかもしれない、と思ったのです。

 

もちろん意識してやっていることも多いでしょうけれども、

 

長年、こういうお芝居をされてきたので、それが本人にとっても自然になっていて、自分でも気づかないうちにそうなっているのかもしれないと……。

 

 

自分の演技は、自分では "完全には" 見えないものです。

 

 

「カメレオン役者」とは一般に、あらゆる役に自分を染める役者のことをいいますが、鈴木さんのように「あらゆる周囲の色に染まる」能力こそ、背景の色にあわせるためにみずからの色を変えるカメレオンに近いのではないかと思いました。

 

 

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ここまで読んでくださって、どうもありがとうございました。

 

さて、わたしの刀ステ観劇はこれで終わりです。

 

髑髏城の公演中は、

 

「天の次作を見たいけど、きっとチケットとれないだろうから残念……」

 

と思っていました。

 

それなのに2回も見ることができて、とても幸せでした。

 

千穐楽LVにもいくので、これから先、どうなっていくのか、楽しみにしています。

 

 

前回の「シロクマ絵本」にコメントと星をどうもありがとうございます。

 

お返事を書きましたʕ ❛ᴥ❛ʔฅ🌟