宇宙シロクマ

Tuscan Blue's blog

舞台 刀剣乱舞 悲伝 結いの目の不如帰 明治座特別公演 6月4日(月)ソワレ 刀ステ考察 & 感想

 

🍉注意書きの後からネタバレを含みます。

 

 

 

6月4日は、鈴木拡樹さんのお誕生日でした。

 

お誕生日おめでとうございますʕ ❛ᴥ❛ʔฅ🎉

 

明治時代からの伝統のある劇場で、お誕生日に座長として公演をおこなうことができるなんて、本当にすばらしいですね。

 

鈴木さんの役者人生にとって、輝かしい特別な一日だったのではないでしょうか。

 

そんな日に観劇することができて幸せです。

 

(誘ってくださった心やさしい方に大感謝ʕ^ᴥ^ʔฅ )

 

 

カーテンコールは明治座の高い天井まで沸き上がるスタンディングオベーションでした。

 

最後は鈴木さんがおひとりで下手に残り、丁寧におじぎをされていたので、お祝いの気持ちもこめて拍手をおくりました。

 

 

2月14日に、髑髏城で、廣瀬智紀さんのお誕生日をお祝いしたことを思い出します。

 

両日とも、偶然、お誕生日だったのでした。

 

“奇しき縁”で天蘭のお誕生日公演にいくことができてうれしいですʕ๑′ᴥ‵๑ʔ

 

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🌙 目 次 🌙

 

 

 

刀ステへの道

 

 

「初めて刀ステを見たシロクマは一体どんな感想をもったのか?」

 

と、のぞきにきてくださっているみなさん、ありがとうございます。

 

いろいろと思うところがあって胸がいっぱいになってしまい、なかなか書くことができませんでした。

 

とても一回ではまとめられないので、少しずつ更新していこうと思います。

 

 

はじめましての方にむけて自己紹介すると、このブログを書いているのは、バレエから歌舞伎、小劇場からオペラまで舞台が好きなシロクマです。

 

刀ステにいたるまでの流れは……

 

 

🍉『髑髏城の七人』で初めて板の上の鈴木拡樹さんを見る

 

→感動して下弦ブログをはじめる

 

→鈴木さんのプロフィールで「刀ステ」と「2.5次元」を初めて知る

 

→3か月間、見つづけた結果、天魔王が好きになる

 

→好きになることがめったにないので、うれしい

 

→鈴木さんの次作も見たくなる

 

→それが刀ステだった

 

🍉ゲームは三日月宗近がきっかけで初期に少しやっていた

 

→三日月はわたしの好みを具現化したような一振りだったので近侍にして大切にしていた

 

🍉舞台は生で見たいので、映像はあまり見ない

 

→でも悲伝のためには必要だと察し、シリーズを見て予習

 

→鈴木さんの演技がこの1年で(?)異様に上達したことを知りびっくりする

 

(あるいは髑髏城で上達したのかもしれませんね。 11月と2月では、ほぼ別人のようでしたから)

 

→今の彼が三日月を演じたらもっと凄いはず……と期待して明治座

 

🌙🌙🌙

 

鈴木さんが媒体で語っていた「2.5次元の世界」はとても興味深く、おもしろそうでしたので、見るのを楽しみにしていました。

 

中でも刀ステにはものすごく期待していて、「どんな凄い新世界を見せてくれるのかしら!」と、わくわくしていたのです。

 

観劇する前は、髑髏城のときのように鈴木さんの演技を見るつもりだったのですが、ほかに気になることがいろいろとあって……

 

とても複雑な心境になってしまいました😢

 

ただ、演劇舞台の映像を見る習慣のないわたしが、終演後、その場でブルーレイの予約をしてしまったので、なんらかの衝撃を受けたことは確かです。

 

何かはわからないのですが、こんなにも衝撃をうけたということは、なんらかの力のある舞台なのではないかと思います……何かはわからないのですが……ʕ•ᴥ•ʔ💦

 

たとえそれがプラスなことでもマイナスなことでも、衝撃が残るということは心に影響があったということですから。

 

そこを大切にしたいです。

 

幸いにもあと1回、奇跡のように先行で当てた日本青年館にいくことができるので、それが何であるのかを見きわめたいと思っています。

 

ただ、7月20日なので、ものすごく先なんですよね……

 

遠い……

 

 

伝え聞くところによると、悲伝のカンパニーは雰囲気がとてもよさそうです。

 

舞台での熱量も大きい。 

 

座長の人徳でしょうか。

 

キャスト28名とスタッフ109名、みんなで支えあって戦うことのできる良い座組なのだと思います。 

 

 

京都と福岡を経て東京に帰ってくるころには、カンパニー全体がめざましい進化をとげているのではないかと期待して、お待ちしています。

 

 

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【ここからはネタバレを含みます】

 

 

 

めぐる三日月

 

 

三日月宗近は終わりなき円環に閉じこめられていて、結いの目(特異点)となっている。多少の変化はあっても同じ時の流れを何度もくりかえしている」

 

ということが明かされました。

 

これが『悲伝』のテーマであり謎であり、今後への伏線なのでしょう。

 

「円環」の設定は、ぐるぐるとマップを回りつづける刀剣乱舞のゲームとかけているのでしょうか。

 

あるいは、舞台役者の日々のようでもあると思いました。

 

公演中は、毎日、閉じられた同じ場所で同じ演目がくりかえされます。

 

きょう死んだ役でも、明日にはまた生き返って、そしてまた死ぬことになります。

 

何度も何度も……

 

多少の変化はあっても、同じことが円環のようにくりかえされます。

 

ロングランであれば何か月もずっとそのくりかえし。

 

まるでループのよう。

 

終わる日なんて永遠にこないのではないかと錯覚してしまうほど。

 

時には、自分がやっていることに疑問をもち、徒労を感じ、あきらめにも似た気持ちになることもあるでしょう。 

 

それでも、毎日、開演ベルは鳴り、幕はあがり続けるのです……

 

 

🌙🌙🌙

 

三日月がなぜ円環をめぐりはじめたのかは不明です。

 

目的も不明。

 

「未来をつなぐため」とは言っていたので、未來は危機にさらされているようなのですが、それ以上のことはわかりません。

 

山姥切が、「あんたは何と戦ってるんだ!」と、全観客が思っていることを叫んでくれたのですが、

 

三日月は、「いずれわかる時がくる……」と言うだけでした(→壮大な伏線?)

 

でも、同時に三日月は、山姥切がこの終わりなき円環を断ち切ってくれるのではないかとも期待しています。

 

三日月との手合わせで負けた山姥切は、次は「俺が勝ってみせる」と言って、それがふたりの「約束」となりました。

 

もし三日月を円環にしばりつけているのが山姥切との「約束」なのだとしたら、山姥切が強くなって勝たないかぎり、三日月は永遠に同じ時の輪をめぐりつづけることになってしまいます。

 

三日月は『義伝』で、

 

「閉じられた円環の中で決着をつけなければ、俺たちは永遠に時間の牢獄にとらわれたままだ」

 

と言っていましたが、それは彼自身のことでもあったというわけですね……

 

🌙🌙🌙

 

「三日月がループを始めた理由とその目的」については、後述します。

 

 

 

 

花道

 

 

(※揚幕とは、花道のつきあたりにかかっている幕のことです)

 

(※金属の輪に鉄の棒で吊られているので、開閉時に音が鳴るようになっています)

 

(※場所と写真:歌舞伎への誘い | 揚幕

 

🌙🌙🌙

 

揚幕から飛び出してきた三日月が花道を駆け抜けていくのを見送って、胸が熱くなりました。

 

あの夜、もっとも感動した、三日月の初登場シーンです。

 

鈴木拡樹さんの役者人生にとっても、まさに「花道」の瞬間だったのではないでしょうか。

 

 

すばらしい登場だっただけに、花道が目立たない演出だったことが心残りです。

 

座長の初登場にしては、あまりに……

 

わたしは、三日月なら花道から登場するだろうと予想して、つねに揚幕のほうを意識していたので見ることができました。

 

でも、花道のある舞台に慣れていない初見の方は、おそらく正面の舞台を見ていたと思うので、見逃してしまったのではないでしょうか。

 

また、揚幕が鳴らなかったので、上階の席の多くの方々が気づかなかったのではないかと思います。

 

役によっては揚幕を鳴らさないこともありますが、三日月宗近ですし、座長の初登場なのですから……

 

高らかに鳴らしてもよかったのではないかと思います。

 

もっとも、音量の大きいBGMをたえまなく流す演出でしたので、揚幕が鳴っても聞こえなかったかもしれません。 

 

音楽で工夫されていたとは思うのですが、花道に慣れていない観客は正面を見てしまうものなのです。 

 

BGM重視であるならば、たとえば観客の注意をひくような音を揚幕のほうから流すとか……何かあってもよかったのではないかと思います。

 

また、照明があまりに暗かったので、遠くの席の方は三日月だとすぐにはわからなかったのではないかと思います。

 

わたしは花道から数メートルのプレミアム席だったのですが、瞳をこらす必要がありましたから。

 

スポットライトを強めにあててくれていたら、もっとよく見えたのではないかと思います。

 

 

もし冷たい月明りのような音が鳴って、光差す花道へ三日月が走り出てきたら、観客の視線がいっせいにあつまったことでしょう。

 

さぞ美しい光景だったのではないかと思います。

 

 

 

ホトトギス

 

鵺(ぬえ)

 

「鵺」とは伝承にでてくる怪物で、顔はサル、胴体はタヌキ、手足はトラ、しっぽはヘビ……

 

得体がしれないものの象徴でもあります。

 

何を考えているのかよくわからない、得体が知れないというのは三日月も同じです。

 

「鵺と呼ばれる」は、義輝が大切にしていた複数の刀にやどった思いが、人の身に具現化したものです。

 

その中には三日月宗近もいます。

 

また、「鵺と呼ばれる」という役名は、三日月の顕現セリフである「三日月と呼ばれる」と対になっています。

 

「鵺」とは、三日月の影のようなものなのではないかと思います。

 

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「京都 鵺 大尾」歌川国芳

  

『結いの目の不如帰』の「結いの目」とは、三日月のことです。

 

「不如帰(ホトトギス)」には、いくつかの意味がかけられていると思います。

 

 

「結いの目にとっての不如帰」の場合

 

(三日月にとっての不如帰、とは誰でしょう?)

 

ホトトギスには「死の使い」という意味もあります。

 

刀解される三日月を見送ったのは、山姥切国広です。

 

「三日月にとっての不如帰」とは、山姥切なのでしょう。

 

 

「結いの目である不如帰」の場合

 

(三日月であり不如帰でもある、という意味です)

 

「鵺」=時鳥(ホトトギス)=三日月宗近

 

 

オープニングで、義輝は三日月に「おまえがホトトギスか」と問います。

 

死の使いなのかとたずねているのです。

 

三日月は答えずに去ります。

 

その「時鳥(ホトトギス)」という名を「鵺」は義輝からもらいました。

 

名を得て知能レベルがあがった時鳥は、三日月のセリフを言い、三日月のようにふるまいます。

 

複数の刀から成る時鳥の中にいる三日月が、あらわれ出たのでしょう。

 

このことからも、時鳥は、三日月の「そうであったかもしれない自分」のひとりだということが推測されます。

 

終わりなき円環をループしている三日月の、ひとつのパターンなのでしょうか。

 

 

三日月宗近は、永禄の変で使われませんでした。

 

そのことをふりかえり、「守りたくとも守れなかった!」と強い口調で言っていたのが印象的です。

 

三日月は飄々としているので以前の主に執着はないように見えるのですが、実は心の底では、助けられなかった無念を抱えてきたのでしょうか。

 

その思いが、人の身として具現化したのが「鵺=時鳥(ホトトギス)」なのかもしれません。

 

 

「不如帰」という言葉は、中国の故事からきています。

 

ホトトギスに化身したかつての帝王が、国が滅びてしまったことを嘆き、「不如帰去(帰りたい)」と血を吐くまで鳴いたという言い伝えです。

 

そのため、ホトトギスのくちばしは赤くなったそうです。

 

『悲伝』の三日月は、刀解されるまで戦っていました。

 

これまでも、円環をループするたびに、死ぬまで戦ってきたのではないかと思います。

 

それを思うと、三日月が血を吐くホトトギスと重なるのです。

 

 

三日月は『義伝』で小夜に、「この本丸はおぬしの、そして俺たちみんなの帰る場所だ」と言っていました。

 

三日月は心の中で、「帰りたい、帰れない」と泣いているような気がします。

 

 

 

円環を生んだのは……?

 

 

『悲伝』を不如帰の故事に照らして考えるとすれば……

 

もしかすると、三日月が円環に閉じこめられてしまった原因は、最初の本丸襲撃だったのかもしれません。

 

滅んだ国=滅んだ本丸

 

帰りたいと鳴く不如帰=帰りたいと泣く三日月

 

という構図です。

 

 

🌙ある日、三日月が愛していた本丸は襲撃されてしまう

 

→三日月以外、全滅

 

→三日月はショックのあまり強いパワーを発揮し、円環に閉じこもってしまう

 

→そこに平和だったころの本丸を箱庭のように再現する

 

→しかし何度やりなおしても、本丸は必ず襲撃されて全滅してしまう

 

→細部の設定を変えていろんなパターンを試してみても、結果は同じ

 

(→『悲伝』は全滅しなかったパターンだが、三日月は刀解)

 

→三日月は、全員が生き残る未来をつなぐために何度もループし、やりなおしている

 

つまり、刀ステの物語はすべて三日月が生みだしたものだった、という仮説です。

 

 

血を吐くまで鳴いたホトトギスのように、

 

「あの本丸に帰りたい」と泣きながら、

 

三日月は今も時の輪をめぐりつづけているのかもしれません……

 

 

 

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顕現セリフの謎 

 

 

鈴木拡樹さんがパンフレットに「今作の注目ポイントは顕現台詞の意味」と書かれていました。

 

これは、「12振り全員の顕現セリフの意味」が注目ポイントだということなのでしょうか?

 

それとも、三日月に限定した注目ポイントなのでしょうか……?

 

後者だとして考えてみます。

 

 

三日月宗近。打ち除けが多い故、三日月と呼ばれる。よろしくたのむ」

 

 

これが三日月の顕現セリフです。

 

 

(1)ループの起点

 

顕現セリフが起点となって、三日月はループしているのかもしれません。

 

(2)「三日月と呼ばれる」と「鵺と呼ばれる」

 

三日月は閉じた円環の中で、少しずつパターンを変えながらも同じ時間をくりかえし、「消滅」と「再生」を何度もくりかえしています。

 

もしかするとその数限りないパターンの中には、「打ち除けが多くない刀」として存在した三日月もいたのかもしれません。

 

「打ち除けが多い刀」の姿をしているときだけ三日月と呼ばれていて、「多くない刀」のときは、三日月の心を持ちつつも、ほかの名前でよばれていたのかも……

 

たとえば、悲伝の「鵺」の中に、三日月が存在していたように。

 

「鵺と呼ばれる」という役名が、「三日月と呼ばれる」と対になっていることからも、そのことがうかがえます。

 

「打ち除けが多い故、三日月と呼ばれる」

 

「複数の刀から成る故、鵺と呼ばれる」

 

このように、ほかにも「~~故、○○と呼ばれる」という顕現パターンがありえるのではないでしょうか。

 

 

(3)最後の三日月 

 

それとも、鈴木さんの言葉は、2幕の最後に顕現したときのセリフを指しているのでしょうか?

 

そもそも、あの三日月は一体どの三日月なのか、という謎がありますよね。

 

 

 1)悲伝の本丸に顕現した2振り目

 

 2)悲伝と同じ三日月が別の本丸に顕現

 

 3)1幕、冒頭の顕現セリフのシーンが再生された(演出)

 

 4)幻影(最後に三日月が出てこないと観客が悲しむので登場させた)

 

 

驚くべきことに、あの三日月の正体を知る鍵は、「鈴木さんの演技」以外に何もないんですよね。

 

唯一のヒントは、エンディングの「勝ち鬨の歌」を、三日月だけが歌っていなかったことでしょうか。

 

 

 

歌わない三日月

 

  

エンディングで、11振りは『虚伝』の初演にもどったかのように歌っているのに、三日月はなぜ歌っていないのでしょう……?

 

(1)三日月が2振り目の場合

 

「刀剣男士はそれまでの記憶をすべて受け継ぐわけではない。憶えていることといないことがある」と、劇中で語られていました。

 

顕現したばかりの2振り目は、「勝ち鬨の歌」を憶えていないから歌えなかったのかもしれません。

 

 

(2)同じ三日月が別の本丸に顕現した場合

 

三日月は、実際にはエンディングの場にはいないことになります。

 

SFの表現ですね。

 

三日月と11振りは異なる時空に同時に存在しているため、おたがいに見えていない状態だというわけです。

 

少なくとも、11振りは三日月の存在に気づいていないように見えました。

 

山姥切も、誰も、三日月のことは視界に入っていないようでした。

 

ただ、三日月の演技で印象にのこっていることがあります。

 

舞台の中央で三日月と山姥切が背中あわせになって、下手と上手に別れるとき、三日月は顔をほんの少しだけ左にむけて山姥切のほうに視線を流し、薄く微笑んだのです。

 

三日月にだけは、見えているのかもしれません。

 

 

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髑髏城でもらったフライヤー



心にのこる演技 

 

 

小烏丸(玉城裕規さん)

 

小烏丸という役は、とても良い役だと思います。

 

すべての刀の父でありながら顕現したばかり、という設定自体が魅力的ですし、セリフも重要なものが多い。

 

印象的なシーンにはいつも彼がいます。

 

これまでのシリーズのタイトルである「虚」「義」「如」の文字を入れて、「三日月宗近とはいかなる刀であったか」と問いかけるのも彼です。

 

それによって、シリーズ全体のテーマのひとつが「三日月宗近」を描くことであったということが伝わります。

 

三日月と山姥切の対決の見届け人となるのも彼ですし、その後、『悲伝』のキーワードである「悲」について語るのも彼です。

 

そして義輝が『刀剣乱舞』というもっとも重要な言葉を口にしたとき、それを優雅に受けとめたのも小烏丸でした。

 

このように、もともと良い役なのですが、演じている玉城さん自身にも魅力があるので役が生きていたのだと思います。

 

味わい深いキャラ造形で、存在感があり、小烏丸が舞台上にいるときは目をひかれました。

 

殺陣の途中で、階段上から半回転しながら飛び降りるシーンがあったのですが、いかにも小烏丸のように軽やかに飛んで、ふんわりと舞い降りていたのが印象的でした。

 

 

三日月は小烏丸に、「おぬしがこの本丸にきてから俺の肩の荷もおりた」と言っていました。

 

いずれこの本丸を去らなくてはならないことを知っている三日月にとって、後をまかせられる小烏丸の存在は心強いものだったことでしょう。

 

三日月のほかに小烏丸がいるおかげで本丸のバランスがとれていたように、鈴木さんのほかに玉城さんがいるおかげで、板の上での演者のバランスがとれていたように思います。

 

良いキャスティングだと思いました。 

 

 

不動行光(椎名鯛造さん)

 

芝居がまっすぐで好感度が高かったです。

 

虚伝のときよりもすべてに余裕があって、不動の成長が感じられました。

 

滑舌も良くて聞き取りやすかったです。

 

そして彼はいつも、セリフに笑顔があるような話し方をするのです。

 

不動以外を知らないので、役作りなのか椎名さんの個性なのかはわかりませんが、声が生き生きとしていて、「楽しそうな表情」が見えるのです。

 

 

鵺と呼ばれる(碓井将大さん)

 

非常に重要な役どころで出番も多いのですが、上手に演じられていました。

 

発声も良かったです。 

 

 

三日月宗近(鈴木拡樹さん)

 

 (1)「刀」

 

「刀」としてそこにある、ということが伝わる演技でした。

 

冷たくて硬い質感さえ伝わってくるようでした。

 

それがはっきりとわかったのは、義輝が太刀としての「三日月宗近」を手にしたときです。

 

その太刀からは、人の姿をした三日月宗近が浮き上がって見えたのです。

 

鈴木さんの三日月のイメージが重なって見えたのです。

 

そのシーンにいたるまで、鈴木さんが「刀」として舞台上に存在していたからこその効果だと思います。

 

 

(2)父性

 

刀剣男士にぐるりとかこまれて戦っている途中で、三日月は、「よきかな、よきかな」と、笑いました。

 

多勢に無勢、自分が折られてしまうかもしれないというのに。

 

本丸のみんなが強くなって、ここまで戦えるようになったことがうれしいのでしょう。

 

子供たちの成長を目の当たりにした親のような心境だったのでしょうか。

 

三日月のあまりの強さにみんながひるんで手を出せなくなってしまったときは、強い口調で、

 

「俺を……折るのではなかったのか」

 

と叱咤激励します。

 

皆に「強くあれ」と願う三日月にとって、そんなことでは困るのです。

 

三日月の父性が感じられる演技でした。

 

 

 (3)殺陣

 

「俺たちは刀だ。言葉つくさず、刃もちて語らおう」

 

というセリフ通り、三日月は重要なことはあまり言葉にせず、すべて刀で語っていたようです。

 

すなわち、殺陣が多かった。

 

もう少し台本に芝居のシーンがあるとよかったような気もするのですが……💦

 

刀どうしなので、刀を交わして語るということなのでしょうか。

 

クライマックスの山姥切との対決後も、三日月は、

 

「またこうして刀を交わしたいものだ」

 

と言って、ほほえんでいました。

 

「またこうして語りたいものだ」

 

という意味なのでしょう。

 

🌙🌙🌙

 

鈴木さんが全力で殺陣をしているところを見てみたいと思っていたので、その点では満足です。

 

凄かった……

 

期待していた通り、虚伝、義伝のときよりもレベルがはるかに上がっていました。

 

手練れのプロであるアンサンブルの方々との殺陣が、やはり見ごたえがありました。

 

次回も注目したいですʕ^ᴥ^ʔฅ 

 

 

 

誰ひとり欠けることなく 

 

 

鈴木拡樹さんが「Stage Stars」のインタビューで刀ステへの抱負として、「誰ひとり欠けることなく、全員で千穐楽をむかえる」ことをあげていらっしゃいました。

 

心からそうなるように願っています。

 

キャストもスタッフも誰ひとりお怪我をすることなく全公演がぶじに終わって、千穐楽をむかえられますように……

 

 

  

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ここまで読んでくださって、どうもありがとうございました。 

 

記事にコメントと星をくださったみなさん、どうもありがとうございます。

 

お返事を書きましたʕ ❛ᴥ❛ʔฅ🌟

 

それでは、また……

 

 

(追記)7/22

日本青年館、7月20日ソワレのレポはこちらです。

 

tuscanblue2015.hatenablog.com