宇宙シロクマ

Tuscan Blue's blog

まわる髑髏城、1周年

 


1年前の今日は、「Season花」の初日でした。

ステアラがオープンした日です。

 

ステージアラウンド東京、1周年おめでとうございます

ʕ ❛ᴥ❛ʔฅ🎉

 

豊洲の関東荒野にステアラという劇場が建たなければ、まわる髑髏イヤーも生まれませんでした。

 

回転劇場ならではの台本と演出、セット、そして演技……

すべてがそろって生み出された、特別な「髑髏城の七人」だったと思います。

 

もうあのような稀有な舞台は、今後ありえないのではないかと思います。

 

  

それにステアラは、建設時から取り壊されることが決まっていました。

 

東京オリンピック前には、更地になってしまうのです。

 

あれだけドラマティックな舞台を日々くり返してきたというのに、やがて消え去ってしまうという儚い運命……

 

儚いという文字のごとく、まさに「人」が見た夢……

 

まるで天魔王の城のようです。

 

これほど「髑髏城の七人」にふさわしい劇場があるでしょうか。

                

 

また、固定の劇場があるという恵まれた環境は、何物にも代えがたいと思います。

 

ロングラン公演の場合は特に、土地と作品がよりいっそう結びついて、特別な世界を生み出すのではないでしょうか。

 

今も豊洲の関東荒野にいけば、下弦のみんなに会えるような気がしますから……

 

 

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わたしは今、下弦が見たくてしかたありません。

 

下弦天に会いたいです。

 

今も髑髏城にいけば、天がいるような気がしてしまいます。

 

 

天に会いたくて、しょうがないです。

 

もう会えないとわかっているのに。

 

どこかにいるような気がしてしまうのです。

 

一体、どこに行けば会えるのでしょうか……

 

こうしてこれを書いているだけでも、涙がでてしまいます。 

 

 

天は飛び降りてしまったから、もう死んだと思えばいいのでしょうか。

 

でも、天は死んだように見えても、次に登城したらいつも生き返っていたので、また登城すれば、また生き返っているような気がしてしまうのです。

 

長いマントがふわりと揺れて、ふり返ってくれるような気がするのです。

 

黒い扇であおぎながら、ニヤリと笑ってくれるような気がするのです。 

 

 

きのうからずっと、口説きの前半の、鈴木拡樹天の芝居が頭の中を駆けめぐっています。

 

あの説得力のある数々のセリフを、また聞きたいです。 

 

特に、「一気に大阪を……叩く!」と言うときの鈴木天の芝居が、ものすごく好きです。

 

あのセリフがここまで心に響いて忘れられないのは、下弦だけでした。

 

 

鈴木天は、あのセリフを、瞳を輝かせて、力強く、自信たっぷりに、そして全身に喜びをにじませながら言うのです。

 

客席を向いて立ち、視線は、やや上方を見ています。

 

目の前には、勝利した未来の光景が広がっているのでしょうか。

 

打ち震えるほどの恍惚とした表情……

 

声には張りがあり、生き生きとしていて、いつも輝いていました。

 

蘭兵衛に聞かせていると同時に、自分自身に向けて、かみしめているような言い方でした。 

 

こみあげてくる喜びを抑えて握りしめるような、すばらしい演技なのです。

 

そして、「たたく……!」に、ものすごく気持ちがこもっていました。

 

興奮でややかすれたような趣のある、良い声でした。 

 

(あの声が、もういちど聞きたいです……ʕ ˃̣̣̥ᴥ˂̣̣̥ ʔ )

 

そのときに、未来をつかむように手をぎゅっと握りしめるのですが、見ているこちらの心もつかまれたような気がします。

 

(だから忘れられない……)

 

あのときの天が、もういちど見たいです。

 

 

 

 

やがて時は満ちて……

 

ステアラが取り壊され、更地になってしまう日がくるでしょう。

 

そのときまだ、今のような気持ちが残っていたとしたら……

 

もう何もないとわかっていたとしても、ふらりと訪ねていってしまいそうです。

 

そうして下弦を思い出して、また泣くんだと思います。

 

天のことを思い出して、また泣くんだと思います。

 

わたしは本当に、下弦の天魔王が好きだったのだと……

 

 

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星をくださったみなさん、どうもありがとうございます。