宇宙シロクマ

Tuscan Blue's blog

当て書き

 

 

前回の記事で「当て書き」についてコメントをいただいたので、こちらに書きますね。

 

中島かずきさんがNHKラジオで、ご自分の脚本の書き方は基本的に「当て書き」だということをお話になっていました。

 

長い間、新感線の座付作家として劇団員にふさわしい役を執筆されてきたこともあり、役者さんに合わせて書くほうがイメージがわきやすいそうです。

 

劇団員以外の場合は、個人的に性格を知っているわけではないので、パブリックイメージでお書きになるそうです。

 

 

「花」「鳥」「風」は当て書きされましたが、「月」の場合はダブルチームということもあって、そうはされなかったようですね。

 

上弦と下弦の両方をごらんになった方はご存じのように、いくつかのセリフの変更はありました。

 

たとえば、一幕で登場する蘭兵衛の第一声は「いい月夜ですなぁ…」なのですが、上弦では「いい調子だな髑髏党…」に変わっていました。

三浦翔平さんの個性にあわせた変更だったようです。

 

廣瀬智紀さんには「いい月夜ですなぁ…」がよく似合っていますし、蘭兵衛の名セリフなので、下弦ではこちらが聞けてよかったと思います。

 

 

もし「Season月」も当て書きされていたらどうなっていたかしら……?と、考えることがあります。

 

下弦の場合は、初見で「まるで当て書きされたかのよう」と思ったくらい、役者が役柄にはまっていました。

 

キャスティングがすばらしい。

 

捨之介と天魔王と蘭兵衛のバランスも、絶妙でした。

 

宮野真守さん、鈴木拡樹さん、廣瀬智紀さんの年齢や、外見も、下弦の捨天蘭にぴったりでした。

 

そしてなによりも、演技という名の「個性」が、捨天蘭そのものだったのです。

 

三人は本物の捨天蘭として、下弦の世界で生きていました。

 

ですから、たとえ個性にあわせて当て書きされたとしても、下弦は下弦のままでいてくれたような気もします。

 

 

特に、わたしにとって下弦天のキャラクターは、もう鈴木拡樹さんの造形以外は考えられません。

 

まさに運命的な、はまり役だったと思います。

 

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コメントと星をくださったみなさん、どうもありがとうございますʕ ❛ᴥ❛ʔฅ~~💓