宇宙シロクマ

Tuscan Blue's blog

髑髏城の七人 Season月 下弦の月 感想 2月14日(水)マチネ ソワレ

 

 

2月14日は、蘭兵衛役の廣瀬智紀さんのお誕生日でしたʕ^ᴥ^ʔฅ 🎉

 

蘭、お誕生日おめでとうございます!

 

まわる「髑髏城の七人」でお誕生日をむかえられるなんて、運命に最高に愛されていますね!

 

特別なカーテンコールもあり、みんなでお祝いをしました。

Twitterでも大勢がツイートしているのですが、このブログにはTwitter以外からきてくださっている方のほうが多いようなので、蘭の章で少しご紹介しますね。

 

キャストのみなさん、とても雰囲気がよくて、いい座組だと思いました。

 

下弦は、クリスマスも皆既月食も節分もバレンタインも蘭のお誕生日もあって、華やかなイベントづくしで楽しいですね。

 

思えば、月髑髏がはじまった11月からずっと、素敵なカーニバルがつづいているような日々でした……

 

 

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【ここから先はネタバレを含みます】

 

 

ハイブリッド天

 

 

前回、ノワール天とコミカル天について書きましたが、14日の天魔王は、なんとその二人のハイブリッドでした。

 

基本的には、わたしの好きな(10日のような)かっこいいノワール天なのですが、コミカル天の各要素(地理講座や「殺し合いがよく似合うぅぅぅ💓」「さて、ど~かな~♪」など)も残されていたのです。

 

これは……きっとみんな好きでしょう。

 

 

実は、生まれて初めてマチソワをしたのですが、芝居がずいぶんちがっていたので驚きました。

マチネだけで帰らずにソワレも見て本当によかったです。

ソワレの天は、凄かったので……

天についてはソワレのことを書こうと思います。

 

 

 

生駒の最期(中谷さとみさん)

 

 

ソワレの捨天決戦で、天魔王は、初めて見る演技をしました。

 

その演技は単独でもすばらしかったのですが、ほかの場面との有機的なつながりに気がついたとき、戦慄するほど感動しました。

 

まるで鈴木拡樹先生の演劇学の試験を受けているようでした。

 

 

【設問】

二幕、「生駒の最期」および「捨天決戦」における天魔王の演技を見て、その意図するところを考察せよ。

 

 

ʕ•ᴥ•ʔฅ「先生~、レポートが書けたので、提出します」

 

 

**********************

 

生駒は、天魔王の側近で、彼を崇拝してきました。

一方、天魔王は彼女を利用していただけで、最後に裏切ります。

 

生駒は、天魔王が真横に差しだした剣に、みずからのどを突き刺して壮絶な死をむかえるのです。

 

のどを突き刺して少しずつ前進しながら、「天魔王…さ…ま……」と必死で手をのばします。

どうかこの手をとってほしいと願いながら……

 

しかし、冷酷な天魔王は彼女の顔を見ることすらしません。

 

そればかりか、生駒の手が近づいてくると、いまわしいものであるかのように身をそむけてよけるのです。

初めて彼女のほうを向くのは、剣をひねってとどめを刺すときです。

 

そして、生駒が絶命したあと、天魔王は蘭丸に「いいことを教えてやろう」と言って、信長の本当の遺言を伝えるのです。

 

「生駒の最期」から「信長」への流れは、偶然でも唐突でもなく、意味があります。

 

鈴木拡樹さんの演技からは、その感情の自然な流れが伝わってきました。

 

天魔王は生駒を見て、かつての自分を思い出したのです。

 

 

小姓時代の彼は、信長を崇拝していました。

焦がれるような想いで手をのばしていたのに、信長はその手をとってくれることは決してありませんでした。

信長がとったのは蘭丸の手だったのです。

 

(実際のところはどうかわかりません)

(もしかすると信長は天魔王のことも大切に思っていたのかもしれません)

(蘭丸に「生きろ」と伝えるためには天魔王自身も生きている必要があるので、信長は省略して言ったという可能性もあります)

(しかし、天魔王にとっては、「殿は私には何も言ってくれなかった」ということになっているのです)

(そして事実がどうであれ、本人が信じていることのほうが、得てして重要な鍵となります)

 

天魔王は、哀れな生駒に自分の姿を見たのです。

それゆえ、信長のことを思い出したのです。

 

天魔王は、信長にされた「拒絶」を、そのまま生駒にしたということにもなるでしょう。

 

信長にむかって必死で手をのばしていた自分。

決してその手をとってはくれなかった殿。

 

だから天魔王は、死んだ生駒を、顔をゆがめて、複雑な表情で見下ろしていたのです。

 

そして苦しみのあまり、自分の心を傷つけながらも蘭丸に真実を告白してしまうのです。

そうせずにはいられなかったのでしょう。

 

鈴木拡樹さんの演技からは、そんな天魔王の複雑な心理がうかがえました。

 

 

特にソワレの鈴木天は、生駒を見下ろしたとき、いつもより感情がおもてにあらわれていました。

酷い痛みをこらえているような、なにかを思い出して耐えているような、苦悶にみちた表情をしていたのです。

 

そしてこれは、クライマックスの捨天決戦への伏線となっていたのです。

 

 

 

捨天決戦

 

 

天魔王は、捨之介の六天斬りによって無敵の鎧をすべてはがされてしまいます。

 

これまでの天魔王は、それでも両腕を大きく広げて「天は俺のものだ」と言って、不敵な笑みを浮かべていました。

 

ところが、14日ソワレでは、「天は俺のものだ」と言ったのち、追いすがるように左腕を天にむかってのばしていったのです。

 

苦しそうにゆがめた顔は、今にも泣きだしそうです。

震える指先は、「どうかこの手をとってほしい」と無言で叫んでいるようにも見えます。

 

こんな天魔王を見たのは初めてです。

胸を打たれました。

彼の手をとってくれる人は、昔も今も、どこにもいないのですから……

 

そして、その姿は、

天魔王にむかって必死で手をのばしていた生駒とかさなるということに気づいたとき、鈴木拡樹さんの演出力に驚きました。

 

 

天魔王は生駒を見て、過去の自分を思い出してしまった。

 

それで思わず、すがるように天に向かって手をのばしたのでしょう。

一縷の望みをかけて。

どうか見捨てないでほしい。

この手をとってほしいと願いながら……

 

 

 

 

扇シーン

 

 

これまでわたしが観劇した公演での天扇は全部ちがっていました。

これは「天の日替わり」だと思って密かに楽しみにしていたのですが、なんとマチネとソワレでもちがっていたのでびっくりしました。

 

とってもうれしかったのですが、でもそうなってくると、わたしが見ていない扇シーンがたくさんあるのかもしれないということに気がついて……もっと見たかったです

ʕ ˃̣̣̥ᴥ˂̣̣̥ ʔ

 

ちなみに、わたしが大好きなのは、10日のノワールな天扇です。

早く10日のレポを書きたいです💦

 

 

14日 マチネ

 

天魔王は、にやりと笑みを浮かべ、「おもしろい」と言いながら扇をひらき、そのままパタパタとあおぎました。

(最後までずっと笑みを浮かべていました)

 

 

14日 ソワレ

 

天魔王は、にやりと笑みを浮かべて、「おもしろい」と言いながら軽く一回うなずきます。

そして、真剣な表情になって扇をひらき、何かを考えているようにパタパタとあおいだのです。

 

 

……この違い!(震撼)

 

 

 

牢屋にて

 

 

気を失った捨之介は牢屋に入れられています。

天魔王は扇で鉄格子をカンカンカンカンカンカン!と叩いて彼を起こし、「おう」と言います。

 

「よう」と言うときもあると友人から聞いていたのですが、わたしが見た回は全部「おう」でした(14日マチネも)

でも、ソワレで初めて「よう」に遭遇したので、ちょっとうれしかったですʕ๑′ᴥ‵๑ʔ

 

 

天魔王が退場するときの、扇の演技も気に入っています。

 

捨之介に夢見酒をむりやり飲ませたあと、天魔王は、とじた扇を右手にもって前にまっすぐのばします。

 

「さあ、始めろ。天魔の地獄絵図を」

 

と言って、右手で扇をバッと真下にひらくのです。

(同時に効果音が鳴り響き、迫力があります)

黒い扇が闇のようにひろがって印象的。

 

そしてすぐにパタパタと小刻みにあおぎながら去っていくのでした。

 

 

 

エゲレスからの手紙

 

 

天魔王はエゲレスからの手紙を読んで、「地図を、描き直さねばならんな」と言います。

 

実は、初めて聞いたときからずっと、このセリフの言い方に違和感をおぼえていました。

 

前期が特にそうで、「ほかの芝居はいいのに、なんで最後にそんな声でそんな言い方をするのかな……? いちばん大切なセリフなのに」と、ふしぎに思っていました。

 

同じようなセリフは、映画や漫画など他の作品でも聞いたことがあります。

どの作品でも印象的で、余韻を残す、深いセリフだったと思います。

 

それだけに、このひとことによって心情や背景がぱっと目の前に広がるような言い方でないと、心に響かないのかもしれません。

 

でも、最近の鈴木天は、声も芝居もずいぶん変わってきていたので、密かに期待していました。

14日ソワレでは、とてもよかったと思います。

 

そのひとことによって、「彼はこれまでどういう地図を描いてきて、そしてそれをどういうふうに描き直さなくてはならなくなったのか……」ということを想像したくなる、心に残るセリフでした。

 

 

 

蘭のお誕生日

 

 

14日は、廣瀬蘭の日でした。

マチネは特別なカーテンコールがあり、ソワレは兵庫の日替わりネタが「バレンタイン&お誕生日」でした。

みんなでお祝いをして、とても幸せな一日だったと思います。

 

マチネ、3回目のカーテンコール

 

観客はスタオベ、ひさしぶりに捨天蘭バンドがはじまりました。

宮野真守さんの捨之介がエアギター、鈴木天がエアキーボード(捨に左肩をつけて右側で弾いていて楽しそう)、廣瀬蘭がエアドラムで高速に刻みます。

 

すると、宮野捨から、「世界が愛につつまれているバレンタインデーにわざわざ生まれた」廣瀬智紀さんの紹介がありました。

両サイドのスクリーンには大きなケーキの画像が映し出され、みんなでハッピーバースデーを歌いました。

 

黄泉の笛をもつ廣瀬蘭兵衛の絵が描かれたケーキが登場します。

ろうそくは2本。

1本はすぐに吹き消したのですが、もう1本はなかなか消えません。

宮野捨が「早く消して!」と言ったり、鈴木天が消えないろうそくを指さしたりして、みんなでうながしていました。

 

それから廣瀬蘭のあいさつがありました(大意)

 

蘭「上弦はあと4公演、下弦は今夜をいれてあと5公演となりましたが……あとまだ5回も演じることができます。それだけ、より良い舞台にしていける機会があるのだという気持ちで、宮野さん……」

捨「宮野さん!?」(笑)

蘭「いつもはマモちゃんと呼んでいますが……宮野さんについていって、最後まで演じ切りたいと思っています。どうもありがとうございました」

 

舞台への意気込みだけを語った、とても素敵なあいさつだと思いました。

 

いつもはみんなが退場したあとに、捨之介が残って見得を切るのですが、この日はちがいました。

 

宮野捨は廣瀬蘭に、ひとり残るようにと目くばせをして、みんなと一緒に退場してしまいました。

 

舞台にいるのは廣瀬蘭のみ……

 

向かい風が吹いて、蘭の髪をなびかせます。

 

蘭は笑顔で、捨之介のように傘をかつぐふりをしてから、両腕をひろげて大見得を切りました。

 

そこへ拍子木の音!

(拍手喝采)

 

蘭は少し照れたように笑って、大きく手をふりながら去っていきました。

 

 

 

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ここまで読んでくださって、どうもありがとうございますʕ๑′ᴥ‵๑ʔ

 

17日のweb前日券戦にやぶれてしまったシロクマです……

登城したかった……ʕ ˃̣̣̥ᴥ˂̣̣̥ ʔ

 

夜になっても余裕で前日券が買えたころを懐かしく思い出すとともに、下弦がこんなに大人気になって、とってもうれしいです。

 

 

記事に🌟をくださったみなさん、どうもありがとうございました。 

 

それでは、またあしたʕ ❛ᴥ❛ʔฅ~~💓