宇宙シロクマ

Tuscan Blue's blog

『髑髏城の七人』Season月 下弦の月 感想3

 

カーテンコール(2日目)

 

鈴木拡樹さんの演じる天魔王は、わたしにとって最高に理想的な天魔王だったので、すごいところを語ろうとすれば軽く1冊書けそうな勢いなんですが、毎回、長くならないように自重しています(←これでも💦)

 

たとえばカーテンコール。

すごくよかったのは、そこでも天魔王として存在していたこと。

もちろん苛烈な天魔王ではなく、夕闇に静かにたたずんでいるかのごとき天魔王。

 

みんなが笑っている中、彼はひとり天魔王の幻影をまとっていました。

そして、物語と現実のあいだに……完全に向こう側ではないけれど決してこちら側でもない、ふたつの世界の境界線に立っていました。

どちらの世界の空気もゆらさないように。壊さないように。

 

ふり向きざまにマントを大きくひるがえすさまも天魔王らしくてよかった。

全シロクマが拍手。

 

しかしそれは、2回目のカーテンコールで起こりました。

元気いっぱい笑顔の兵庫です。

天魔王がマントをひるがえして去ろうとしたとき、兵庫が左斜め後方からぴょーんと抱きついてきて、右腕を肩にまわして歩きだしたのです。

 

すると天魔王さまは、一瞬の間をおいたのち、ふっと、やさしいほほえみをお返しになってしまったのでした。(まあ当然そうしますよね……)

その瞬間、顔に違う人間があらわれ、天魔王の幻影がふわっと抜けていったようでした。

 

ああ、もう天魔王はいないんだな……あそこにいるのは別人なんだ……と気づいてちょっと残念な気持ちになってしまったわたしは、なんとなく視線をはずして、ほかの人々を眺めていたのでした。

 

 

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